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京都は永い歴史の中で、しばしば火災や戦乱に見舞われました。特に15世紀におこった応仁・文明の乱は京都に大きな打撃を与えました。その結果として多くの建物が消滅してしまい、京都には建築物としてはあまり古いものは残っていません。それでも、被害をくぐり抜けて現在に伝えられた建造物はいくつもあり、それはみんなすばらしいものばかりです。飛び抜けて古いのは平安時代前期の醍醐寺五重の塔です。日野法界寺阿弥陀堂、広隆寺講堂、千本釈迦堂(大報恩寺)本堂、六波羅蜜寺本堂、八坂の塔(法観寺五重塔)などは、いずれも応仁・文明の乱以前の貴重な建物です。さらに注目されるのは、江戸時代に入ると、焼失した建造物が続々と再建されていったことです。京都のシンボルともいえる東寺の五重塔なども、江戸時代前期に昔のままに再建されたものです。
意外に気づく人が少ないのですが、第二次世界大戦(太平洋戦争)の空襲の被害をあまり受けなかった京都は、近代建築・現代建築のメッカでもあります。三条通や同志社大学構内に残る明治・大正の赤レンガの名建築群を散策すると、何となくロマンティックな気持ちになるような気がします。旅の最後に、現代建築のすぐれた技術を集めた京都駅ビルの巨大な大階段に昇り、そのスケールに圧倒されるというのも、またひと味違った京都の味わい方になるでしょう。
一方、庭園としては、各時代の代表的な作品が残っています。平安時代の平等院の庭園に極楽浄土を見、室町時代の龍安寺の枯山水庭園で禅の心をしのび、また、二条城二ノ丸庭園で江戸幕府の将軍の権力を考えてみましょう。お庭を見る時は、とにかくその場所でゆっくりと座ってみること。そして、季節をかえて何度も何度も足を運んでみることです。その度に、京都の庭園はそれぞれ違った表情で皆さんを迎えてくれることでしょう。[庭園の見方はこちらをクリック]
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