京都を学ぼう

京都の産業 ハイテク産業(同志社女子大学教授 山田 邦和)

独自の分野もつ企業

アステム 現代の京都のもうひとつの顔は、ハイテク産業とベンチャー企業の都という側面です。京セラ、任天堂、オムロン、ローム、村田製作所、堀場製作所、日本電産など、誰でも知っているようなハイテク企業が京都には集まっています。もともと京都は、京都大学を始めとする多数の大学が集まっている学術都市であり、新しい技術を育て上げるためには最適の環境にあります。そして、そうした中で、独自の技術を掲げたベンチャー企業が次々と産み出されているのです。
 京都のハイテク産業の特色は、それぞれの企業が、他では真似のできない独自の分野を持っていることです。たとえば、コンピューター・ゲームの世界では誰もが知っている任天堂も、実は京都の企業なのです。

高い技術と品質に未来

 これからの日本の産業は、かつての重厚長大型だけでは成り立っていきません。アジアの諸国などが、猛烈な勢いで日本を追い上げつつあることは、皆さんもよくご存じのことでしょう。そうした中で日本が生き残る道、それは、他の国が追いつけない高い技術力に支えられた高品質の製品を創りだしていくことでしょう。京都の産業が実践してきた高い価値をもった製品の開発と生産。これこそが、今後の日本全体の産業の方向性を指し示しているのです。